「Windows 11」のデジタル証明書期限切れに起因する問題、修正パッチ公開

Liam Tung (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-11-08 10:18

 Microsoftは11月の月例セキュリティパッチ「Patch Tuesday」を目前に控えた米国時間11月4日、「Windows 11」の更新プログラム「KB5008295」を「Windows Insider」プログラムの「Beta」チャネルと「Release Preview」チャネル向けにリリースした。期限切れになったデジタル証明書によって引き起こされる問題に対処している。

 同社は先週、期限切れのデジタル証明書に起因する問題について、画面キャプチャーツールの「Snipping Tool」や、タッチキーボード、音声入力、絵文字パネルを含む、Windows 11にあらかじめ組み込まれている機能に影響が及んでいると認めていた。また、セキュリティとパフォーマンスを重視した「Windows」のバージョン「Sモード」にも影響があるという。

 Windows Insiderプログラムチームは、「われわれは、一部のユーザーが遭遇している、特定のWindows内蔵アプリや、一部の組み込みアプリのパーツをオープンできない、あるいは使用できないという既知の問題を修正した。この問題は、Microsoftのデジタル証明書で2021年10月31日に期限切れになったものがあったためだ」と説明している。

 影響を受けたのは、Snipping Toolのほか、タッチキーボードや音声入力、絵文字パネルを含む入力機能、IMEのユーザーインターフェース、Windows 11の使い始めや使用に関するティップス(「はじめに」および「ヒント」)機能だ。Sモードの問題も修正されている。

 Microsoftは、「KB5008295をインストールしても、ビルド番号は更新されず、『winver』コマンドや、OSの他の部分を参照してもアップデート済みかどうかは確認できない。このアップデートが適用されているかどうかは、[設定]−>[Windowsアップデート]−>[アップデート履歴]から確認してほしい」としている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  5. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]