Microsoftは11月の月例セキュリティパッチ「Patch Tuesday」を目前に控えた米国時間11月4日、「Windows 11」の更新プログラム「KB5008295」を「Windows Insider」プログラムの「Beta」チャネルと「Release Preview」チャネル向けにリリースした。期限切れになったデジタル証明書によって引き起こされる問題に対処している。
同社は先週、期限切れのデジタル証明書に起因する問題について、画面キャプチャーツールの「Snipping Tool」や、タッチキーボード、音声入力、絵文字パネルを含む、Windows 11にあらかじめ組み込まれている機能に影響が及んでいると認めていた。また、セキュリティとパフォーマンスを重視した「Windows」のバージョン「Sモード」にも影響があるという。
Windows Insiderプログラムチームは、「われわれは、一部のユーザーが遭遇している、特定のWindows内蔵アプリや、一部の組み込みアプリのパーツをオープンできない、あるいは使用できないという既知の問題を修正した。この問題は、Microsoftのデジタル証明書で2021年10月31日に期限切れになったものがあったためだ」と説明している。
影響を受けたのは、Snipping Toolのほか、タッチキーボードや音声入力、絵文字パネルを含む入力機能、IMEのユーザーインターフェース、Windows 11の使い始めや使用に関するティップス(「はじめに」および「ヒント」)機能だ。Sモードの問題も修正されている。
Microsoftは、「KB5008295をインストールしても、ビルド番号は更新されず、『winver』コマンドや、OSの他の部分を参照してもアップデート済みかどうかは確認できない。このアップデートが適用されているかどうかは、[設定]−>[Windowsアップデート]−>[アップデート履歴]から確認してほしい」としている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。