日立エナジーは、高圧直流送電(HVDC)変換所やSTATCOM(無効電力補償装置)をはじめとした電力品質ソリューション向けのデジタルツインソリューション「IdentiQ」を発売した。
同ソリューションは、日立のデジタルソリューション「Lumada」の運用管理デジタルソリューション「Lumada Asset and Work Management」をはじめとするさまざまな企業のビジネスシステムと連携し、現場から経営までシステム全体を可視化する。
デジタルツインとは、フィジカル空間(現実世界)に存在する製品や設備の情報などをリアルタイムに収集してサイバー空間(仮想世界)に送り、サイバー空間上にフィジカル空間と全く同じ状態・状況を再構築する技術。
IdentiQは、資産の情報/分析/運用データを一カ所に集約し、設計図書や運用/保守手順、安全に関するトレーニング、監視/分析用の運用データなどをユーザーのニーズに合わせてカスタマイズが可能な画面で提供する。これには資産全体を3Dで視覚化する機能も含まれており、プラントや機器のさまざまな情報にワンクリックでアクセスすることができる。
遠隔での総合的な分析とサポート、経年設備の紙ベース情報のデジタル化を可能にし、ライフサイクル全体にわたって資産の性能変化に対応できるようにする。業界最高水準のサイバーセキュリティ標準準拠による資産データや情報の紛失・破壊からの保護が可能となり、現場での作業手順や避難経路などに関する事前の仮想訓練なども実施できるようになる。