MS、クラウド事業を再編--新たにStrategic Missions and Technologiesチーム編成

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-11-18 14:23

 Microsoftは米国時間11月17日、Cloud+AI事業を再編することを社内メールで明らかにした。現在Azure担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるJason Zander氏が、新設されるStrategic Missions and Technologies(SMT)チームを統括する。Zander氏はこの新たな役職で、いくつかの重要な新興事業を推進する任務を引き受け、最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏の直属となる。

 この新しいSMTグループは、同社のU.S Federal、Azure Space & Mission Engineering、Azure for Operators(通信事業者向け事業)、Azure Quantumを1つのグループにまとめる。Zander氏はチームに送ったメールで、次のように述べている。「この新部門のチームに共通するのは、次世代の機会だ。潜在的影響が非常に大きい機会のため、各分野を成長させるべく、特別に注力する価値がある」

 Zander氏は、Microsoftに約30年間在籍しており、2018年からAzureのエグゼクティブバイスプレジデントを務めている。また、その前の9年間は、Azureのコーポレートバイスプレジデントだった。他にも、Visual Studio Engineeringチームのコーポレートバイスプレジデントを務めた経験がある。現在は、Nadella氏に直属するシニアリーダーシップチームの一員として活躍している。

 Zander氏の現在の職務は、1人の人が埋めるわけではなさそうだ。社内メールによると、同氏の異動に伴い、Cloud+AI担当エグゼクティブバイスプレジデントのScott Guthrie氏が、新しいチーム構造を編成する。コアアプリとインフラを担当するAzure Coreチームは、引き続きGirish Bablani氏が主導する。Eric Lockard氏が率いるAzure Dedicatedチームは、Azure Coreチームに加わる。Azure Global Infrastructureチームも、Azure Coreチームの一部となる。

 また、この組織再編の一環として、Corey Sanders氏が率いるCloud for Industry and Global Expansionチームが新設された。Sanders氏は、Microsoftの垂直業界向けクラウドプラットフォームを全面的に統括し、「Microsoft Cloud」上にソリューションを構築する各業界のISVの採用を担当する。Industry Cloud部門は、Digital Transformation Platformグループから、Sanders氏の配下に移る。なおSanders氏は、Guthrie氏の直属となる。

 今回の再編の一環として、新たにGuthrie氏に直属するいくつかのチームがある。Azure Hardware Systems & InfrastructureのRani Borkar氏や、Azure CXPのBilly Anders氏が、Guthrie氏のリーダーシップチームに加わる。Azure Edge+PlatformチームはDoug Phillips氏が率いることになり、Phillips氏はGuthrie氏のリーダーシップチームに加わるとともに同氏の直属となる。

 テクニカルフェローのMark Russinovich氏は、引き続きAzure Office of the CTOを率い、Guthrie氏のリーダーシップチームに加わるとともに同氏の直属となる。テクニカルフェローのHenry Sanders氏も、Azure Edge + Platformチームの最高技術責任者(CTO)として続行し、Guthrie氏に直属し、同氏のリーダーシップチームに加わる。

 同社は9月、セキュリティ、コンプライアンス、アイデンティティー、マネジメントの組織を統括する職務に、Amazon Web Services(AWS)の元ベテラン幹部Charlie Bell氏を抜てきした。その際に、Cloud+AIチームから複数のチームをBell氏の下に移している。

 電子メールによると、17日に発表された再編はすべて、同日付で実施されるという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]