企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を実施する上で、大きな課題になっているのが「DX人材」の不足である。ビジネスにもテクノロジーにも精通している必要があるという人材の確保は難しい。
そこで今急速に注目を集めているキーワードが、学び直しといった意味で使われる「リスキリング」である。文字通り、既存社員を再教育してDX人材に育てようとする考え方だ。三井住友フィナンシャルグループは全社員に当たる5万人を対象に、DXに関するリテラシーを高める内容の動画研修を実施している。また大日本住友製薬は、一般管理職向けにデータ分析やアジャイルなどの考え方を学ぶ研修を提供しているという。
多くの企業がDXを必須の取り組みと位置付ける中で、DX対応力の獲得は企業にとっても、社員にとっても、生き残りへの重要な取り組みとなってくる。人材教育を軸に、最近注目を集める施策を説明する記事を集めた。