Raspberry Pi Foundationが若者向けの新しい「Python」入門プロジェクトパスを発表した。
Raspberry PiのPython講座は、若いコーダーを対象としており、変数やループ、関数を使ってインタラクティブなプロジェクトを作成する方法を学ぶことができる。
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新しい「Introduction to Python」(Python入門)プロジェクトパスの狙いは、Raspberry Pi Foundationによって作成された実践的なプロジェクトを通して、子供たちにPythonプログラミングの基本を教え、プログラミングの中核的な概念を理解できるように支援することにある。
初心者と経験豊富な若いプログラマーを対象とするこの講座は、まずガイド付きタスクとより独立したプロジェクトを通して基本を教えた後、習得したノウハウを使って何かを作成する機会を学習者に提供する。
Raspberry Piは「Scratch」プログラミングの学習パスをすでに提供している。この学習パスでは、ブロックベースの言語であるScratchを使って、若いコーダーたちに基本的なプログラミングとデザインのスキルを教え、アプリやゲーム、CGアートを作成できるように指導する。
Introduction to Pythonパスはそれよりも難易度が少し高い。Pythonはテキストベースの言語なので、このプロジェクトパスは、若いコーダーが現実の世界で使用される「真の」プログラミング言語の基本原則(構文、変数の使用、関数の定義など)を習得できるように支援することを目的としている。
Raspberry Piの学習担当マネージャーであるRebecca Franks氏によると、Pythonは構文が英語に似ているため、若いコーダーや経験の浅いコーダーにとって理想的な言語だという。
Pythonは、データサイエンスなどの急成長分野でプロの開発者の多くが使用している言語なので、テクノロジー分野のキャリアに関心のある若いコーダーにとって貴重なスキルにもなる。
Franks氏はブログ投稿で、「『Introduction to Python』プロジェクトパスは、われわれの『Digital Making Framework』(デジタル作成フレームワーク)に従って設計されており、パス内のプロジェクトを進める学習者の足場を徐々に撤去していくことで、学習者が独立したコーダーやデジタルメーカーになるように促す」と述べている。
「われわれのDigital Making Frameworkは、学習者がコーディングプロジェクトの構造化開発プロセスを体験して、アイデアを実現する方法を学べるように構成されている。さらに、コード内のエラーの検出(デバッグ)もサポートしており、エラーがコンピュータープログラミングの一部であり、克服可能な一時的な挫折に過ぎないことを学習者に伝えている」
Raspberry PiのPythonプロジェクトパスは6つのプロジェクトで構成されており、最初の3つの「Explore」プロジェクトでは、ガイド付きタスクを通して、学習者に新しいコーディングスキルを教える。テキストベースの出力の作成に焦点を当てるほかのいくつかの入門講座と異なり、Raspberry Piのプロジェクトパスでは、Pythonの「p5」ライブラリーを使用してデジタルビジュアルを作成することに焦点を当てている。
「Explore」プロジェクトの後には、2つの「Design」プロジェクトがある。Designプロジェクトでは、若いPythonコーダーたちに対して、よりパーソナライズされた創作作業でコーディングスキルを磨くことを奨励する。最後に、学習者は1つの「Invent」プロジェクトを完了する。このプロジェクトでは、学習したスキルを総動員して、ユニークなものを作成する。
Pythonプロジェクトパスは無料で提供されており、ウェブブラウザーからアクセス可能だ。スターターコードは、「Trinket」と呼ばれる無料のウェブベースの開発環境で提供されている。Raspberry Piによると、Pythonプロジェクトパスは約6時間で完了することが可能で、各プロジェクトを完了するのに約1時間かかるという。
Raspberry Piは近日中に「More Python」パスをリリースする予定だ、とFranks氏は述べた。このパスは、すでに基本を習得済みの学習者を対象としており、リストや辞書、ファイルを使用してアプリケーションを作成する方法を学べるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。