パスワードマネージャーは、すべてのユーザーが使用すべきものである。これは絶対的な真実だ。自分や家族、チームが毎日アクセスするすべての安全なサイトについて、一意で推測しにくい認証情報を維持するには、パスワードマネージャーを使用するしかない。
本記事で紹介する6つのパスワードマネージャーアプリおよびサービスはすべて、月額または年額料金と引き換えに、完全な機能セットを提供する。限定的な無料プランを提供するものもあるが、ここでの評価は、有料サブスクリプションで利用できる完全な機能セットに対するものだ。
「1Password」
総合的に最も優れたパスワードマネージャー
- セキュリティの詳細については、こちらを参照してほしい。
1Passwordは、Appleの「Mac」および「iOS」デバイスで高く評価されているが、「Windows」「Android」「Linux」「Chrome OS」もサポートする。「1Password X」ブラウザー拡張機能は、認証情報の自動入力、パスワードの提案、2要素認証などの機能を「Chrome」「Firefox」「Microsoft Edge」で提供する。最初に30日間の無料トライアルを利用可能だ。その後の料金は、個人向けサブスクリプションが年額36ドル、最大5人が利用できる家族向けサブスクリプションが年額60ドルとなっている。
1Passwordは、データファイルが1Passwordのサーバーから同期される場合に最も効果的に機能するが、パスワードをローカルに保存して、データファイルをユーザー自身のネットワークや「Dropbox」アカウント、「iCloud」アカウントと同期するオプションもある(同社は、いかなる種類のユーザー追跡もしないと豪語している)。1Passwordのビジネスアカウントでは、高度なアクセス制御やアクティビティーログ、中央で管理されるセキュリティポリシーも利用可能で、料金は1ユーザーあたり年額96ドルとなっている。1ユーザーあたり5GBのドキュメントストレージ(個人アカウントでは1GB)や、すべてのチームメンバーが使える無料の家族アカウントも含まれる。
「Keeper」
エンタープライズユーザーに最適
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2011年に創設されたKeeperは、本記事で紹介する開発元の中でおそらく最も幅広い製品ラインアップを備えており、個人および家族、ビジネス、エンタープライズユーザー、マネージドサービスプロバイダー向けにそれぞれ個別の製品を提供している。「Keeper Unlimited」の個人プランの利用料金は、年額30ドルからとなっている。このプランでは、(当然のことながら)無制限の数のパスワードを保存して、無制限の数のデバイスで同期することが可能だ。
年額60ドルのプランでは、「KeeperChat」暗号化メッセージングプログラム、セキュアファイルストレージ、保存されたパスワードをスキャンして、漏えいが判明しているパスワードがないか確認する侵害監視サービスも利用できる。各プランの家族向けバージョンは、料金が2倍で、最大5人のユーザーをサポートする。Keeperは、同期されたデータファイルをAmazon Web Servicesのクラウドに保存する。学生プランは、通常料金の半額で利用できる。
「Dashlane」
カジュアルユーザーに最適な無料の選択肢。
- セキュリティの詳細については、こちらを参照してほしい。
Dashlaneは、主要なライバルたちほど長い歴史を持っていないが、それでもかなり前から存在しており、使いやすいという定評を得ている。アプリは、Windows PC、Mac、Android、iOSで利用できる。ボールト(保管庫)に保存するパスワードが50個以下で、Dashlaneを1台のデバイスでのみ使用できれば問題ないという場合は、無料バージョン(2要素認証もサポートする)で大丈夫だろう。Dashlaneは、家族プランを提供しないが、アカウント間でのパスワードの共有はサポートしている。