データミックスは12月28日、同社が提供するオンライン試験プラットフォーム「Excert(エクサート)」に人工知能(AI)を活用した「受験者の不正検知機能」を実装したことを発表した。これにより、オンライン試験中の監視の厳格化・効率化を目指すという。
Excertは、在宅受験(IBT)やテストセンター受験(CBT)、マークシートを利用した会場受験(PBT)の実施を支えるオンライン受験システム。従来のオンライン試験では難しかった遠隔監視ができ、カンニングなどの不正行為の防止・発見ができる。現在は、数万人規模のIBT・CBT受験への導入や適性検査、大学の定期試験、企業での昇進試験などに活用されている。
データミックスでは、データサイエンス領域でのスクール事業などを展開しており、今回の不正検知機能の実装においては、AIモデルの選定を含む全ての工程を同社のエンジニアチームで行い、内製化による実装を実現したという。
この機能では、受験者から送信されている映像を「複数の人物が映っている」もしくは「人物が映っていない」という2つの観点でAIが判断する。オンライン試験において重要になる不正行為の監視を、AIによるリアルタイム検知を行うことで、より厳格で効率的な監視業務を実現するとしている。また、今後はそれ以外の不正検知についても適応を行う予定だ。
複数の人物が映っている場合や人物が映っていないことを検知する