調査

確定申告時に必要な帳票の保管方法は「紙のまま保管」が5割---アドビ調査

NO BUDGET

2023-02-07 12:00

 アドビは令和4年分の確定申告を予定している会社員500人を対象にした「確定申告予定の会社員のデジタル活用状況および帳票管理に関する実態調査」の結果を発表した。

 これによると、確定申告経験者の85.9%が確定申告の資料準備や申告作業を負担であると回答し、確定申告時に必要な帳票の、普段の保管方法は「紙のまま保管」が最多で53.0%だった。

 この調査は、2023年に確定申告を予定していると回答した20〜59歳の全国のビジネスパーソン500人を対象に、インターネット調査で実施された。対象者は性別で250人ずつ均等割付されている。調査期間は2022年12月20〜26日。

 確定申告の資料準備や申告作業の負担については、「とても負担に感じる」が37.9%、「どちらかというと負担に感じる」が48.0%だった。また、帳票の保管方法については、「紙のまま」に次いで「特に決めていない」が21.2%となり、写真データやPDF化などデジタルデータとして保管しているという回答は全体の25.6%にとどまった。

領収書や請求書などの帳票の保管方法
領収書や請求書などの帳票の保管方法

 また領収書や請求書などを「紙書類」で管理している層に対して、紙書類を減らしたいか聞いたところ、「とても思う」が40.3%、「どちらかというと思う」が48.3%で、合わせて88.6%がペーパーレス化の考えを持つことがわかった。

 さらに紙書類を減らしたい層に対して思うようにペーパーレス化できているか尋ねたところ、「全くできていない」が17.7%、「どちらかというとできていない」が35.9%となった。できていない理由としては、「対応する時間がない」が最多回答で34.8%、次いで「ソフトや機器購入に費用がかかる」が25.2%、「何をしてよいかわからない」が22.2%という結果だった。

ペーパーレス化への意向
ペーパーレス化への意向

 OCR(光学文字認識)機能については、全体の55.2%が「知っている」ものの、「使ったことがある」と回答したのは全体の29.2%となった。

OCR(光学文字認識)の認知度
OCR(光学文字認識)の認知度

 なお副業実施率について調べたところ、41.4%が副業をしていると回答。さらに確定申告を行う理由について聞いたところ、「医療費控除を受けるため」が29.2%、「副業等の所得合計が20万円を超えるため」が25.4%、「寄付金(ふるさと納税)を受けるため」が23.4%だった。

 確定申告の申請方法については、副業者は約3人に2人の67.1%が「e-Taxを利用する(PC利用)」、もしくは「e-Taxを利用する(スマートフォン利用)」で申請すると回答し、副業をしていない層の49.5%と比べて20%近く高い結果となった。

確定申告の申請方法
確定申告の申請方法

 さらに、年末調整や確定申告手続について、マイナポータル経由でデータを一括取得して各種申告書の該当項目へ自動入力する「マイナポータル連携」機能の利用について尋ねると、利用を予定していると回答したのは、副業者で70%、副業をしていない層で32.1%と、倍以上の開きが見られた。

マイナポータル連携について
マイナポータル連携について

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