Microsoftは米国時間3月6日、運用開始から9年目に入ったWindows Insider Programの大規模なリニューアルを発表した。同プログラムでは、「Windows」への導入が検討されている機能をいち早く体験することができる。
今回のリニューアルでは、「Dev」チャネルが刷新され、新たに「Canary」チャネルが導入された。Canaryチャネルはビルドされたばかりの機能をテストするための場所で、従来のDevチャネルに位置付けが似ている。一方、刷新されたDevチャネルは、特定のリリースにひも付かない新しいアイデアを試したり、新機能や新しい体験をプレビューしたりする場になるという。
Canaryチャネルには、従来Devチャネルにリリースされていたビルド25000シリーズがリリースされる。開発サイクルの早い段階にある最新の変更内容を受け取ることができる一方、PCが正常に動作しなくなるなど大きな問題が含まれている可能性がある。Canaryチャネルに対して用意されるドキュメントは限定的で、新機能が導入された場合にのみドキュメントが用意されるという(Devチャネル、「Beta」チャネル、「Release Preview」チャネルに対しては、従来通りリリースごとにブログ記事が公開される)。Microsoftによると、Canaryチャネルには毎日新しいビルドが提供されるわけではないが、今後リリースの頻度は増える可能性がある。
Devチャネルには、ビルド23000シリーズがリリースされる。同社は「新しい機能や体験を試してみたいInsiderにはDevチャネルをお勧めする」としている。また、従来と同じように、ここでテストされた機能は製品版にリリースされない場合もある。
注意すべき点は、これまでDevチャネルに参加していたテスターは、チャネルがCanaryチャネルに切り替わるということだ。DevチャネルからCanaryチャネルへの移行は3月6日からすでに始まっており、テスターには移行前にWindows上と電子メールで通知される。このタイミングでチャネルを変更することもできるという。
なお、BetaチャネルとRelease Previewチャネルに変更はない。