「Windows Insider Program」に「Canary」チャネルが新設

ZDNet Japan Staff

2023-03-07 12:49

 Microsoftは米国時間3月6日、運用開始から9年目に入ったWindows Insider Programの大規模なリニューアルを発表した。同プログラムでは、「Windows」への導入が検討されている機能をいち早く体験することができる。

 今回のリニューアルでは、「Dev」チャネルが刷新され、新たに「Canary」チャネルが導入された。Canaryチャネルはビルドされたばかりの機能をテストするための場所で、従来のDevチャネルに位置付けが似ている。一方、刷新されたDevチャネルは、特定のリリースにひも付かない新しいアイデアを試したり、新機能や新しい体験をプレビューしたりする場になるという。

 Canaryチャネルには、従来Devチャネルにリリースされていたビルド25000シリーズがリリースされる。開発サイクルの早い段階にある最新の変更内容を受け取ることができる一方、PCが正常に動作しなくなるなど大きな問題が含まれている可能性がある。Canaryチャネルに対して用意されるドキュメントは限定的で、新機能が導入された場合にのみドキュメントが用意されるという(Devチャネル、「Beta」チャネル、「Release Preview」チャネルに対しては、従来通りリリースごとにブログ記事が公開される)。Microsoftによると、Canaryチャネルには毎日新しいビルドが提供されるわけではないが、今後リリースの頻度は増える可能性がある。

 Devチャネルには、ビルド23000シリーズがリリースされる。同社は「新しい機能や体験を試してみたいInsiderにはDevチャネルをお勧めする」としている。また、従来と同じように、ここでテストされた機能は製品版にリリースされない場合もある。

 注意すべき点は、これまでDevチャネルに参加していたテスターは、チャネルがCanaryチャネルに切り替わるということだ。DevチャネルからCanaryチャネルへの移行は3月6日からすでに始まっており、テスターには移行前にWindows上と電子メールで通知される。このタイミングでチャネルを変更することもできるという。

 なお、BetaチャネルとRelease Previewチャネルに変更はない。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    量子コンピューターの実用化がもたらす脅威とは?既存の暗号資産を守る“4つのステップ”を徹底解説

  2. セキュリティ

    攻撃者がクラウドを標的にする仕組みとは? CrowdStrikeのレポートから考察する

  3. 経営

    「作って終わり」のマニュアルを「活用される」マニュアルにするためには?

  4. セキュリティ

    脱「PPAP」で考える、重要なファイルを安全に送付・共有する最適解とは?

  5. コミュニケーション

    Slack 導入事例集 2023:伊藤忠テクノソリューションズはいかに営業チームを1つにまとめたのか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]