人工知能(AI)チャットボット「ChatGPT」や画像生成AI「DALL·E」などの登場により、AIが非常に大きな話題になっている。AIの開発が急速に進む中、これらの進歩を支える人材の必要性も高まっている。
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スタンフォード大学の「AI Index Report」によると、2022年、米国ではAI関連の仕事の需要が2014年以来最高の水準を記録したという。
全求人に対するAI関連求人の出現率(国別)
提供:AI Index Annual Report/Stanford University
需要は全体的に高いが、AIには幅広いテクノロジーと下位分野が含まれる。そのため、雇用主は、個々のユースケースに応じて、AI関連の特定のスキルセットを持つ人材を探している。
それでは、現在、最も需要の高いスキルは何なのだろうか。
AIについて考えるとき、ほとんどの人は、現在大きな注目を集めている人気の生成系AIモデルの1つを想像するだろう。実際、スタンフォード大学のレポートによると、最も需要の高いスキルは機械学習(ML)であり、全求人情報の1.03%に登場するという。
MLとは、AIの下位分野の1つで、データに基づいて予測できるようシステムを訓練することを指す。したがって、生成系AIはMLフレームワークである。
MLの次に需要が高かったのは、より広範なAIスキル群で、全求人情報の0.61%に登場した。
それ以外では、自然言語処理が0.2%、ニューラルネットワークが0.16%、自動運転が0.15%、視覚画像認識が0.13%、ロボット工学が0.06%だった。
全求人に対するスキル群別AI関連求人の出現率(米国)
提供:AI Index Annual Report/Stanford University
この調査結果から判断すると、AI分野でのキャリアを追求している人は、MLに注力するか、あるいは、AIの特定の分野について習得を深めるといいかもしれない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。