海外コメンタリー

スマホのマルウェア感染が疑われる3つの兆候

Jada Jones (ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2023-06-12 06:30

 Googleは先日、「Android」向けの「iRecorder - Screen Recorder」という人気の画面録画アプリを「Google Play」ストアから削除した。同アプリがユーザーから情報を盗んでいることが明らかになったためだ。このアプリは2021年にPlayストアに登録され、当時は無害だと判断されていた。しかし、2022年のアップデートで悪質な機能が導入された。

「MALWARE」という警告サインとAndroidのロゴ
提供:rafapress/Shutterstock

 iRecorderに埋め込まれたマルウェアによって、このアプリがユーザーのスマートフォンのオーディオファイル、メディアファイル、ウェブページにアクセスできるようになったのだ。TechCrunchの記事によれば、このマルウェアは、ユーザーのスマートフォンへのアクセスを可能にする「AhRat」と呼ばれるオープンソースのリモートアクセス型トロイの木馬で、その挙動はスパイウェアに似ているという。

 iRecorderをダウンロードしたユーザーは、アプリからデバイスのマイク、写真、メディア、ファイルへのアクセスを要求されるが、これは画面録画アプリとしてはおかしなものではない。ところが、アプリに埋め込まれたマルウェアによって、これらのユーザーのファイルが悪意を持った攻撃者からアクセス可能になっていた。

 ESETのセキュリティ研究者Lukas Stefanko氏によれば、開発会社がモバイルアプリストアに問題のないアプリを提出し、その後1年近くたってからアップデートでマルウェアを組み込むのは珍しい事例だという。

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