オリコンは6月13日、DX推進の一環として日本マイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service」を導入し、社内で生成AIの利用環境を構築したと発表した。また、OpenAIが提供する有料版サービス「ChatGPT Plus」の利用料を会社負担とする制度も用意した。
生成AIの業務利用に関しては、機密情報を入力した結果、情報が漏えいするケースが相次いでおり、同社では社内で営業秘密の入力を禁止するなど、生成AI技術の活用方法について早急かつ慎重に検討を重ねてきたとしている。
今回は、社内利用のルール整備に加えて、Azure OpenAI Serviceも導入した。Azure OpenAI Serviceは、入力した情報がAI学習に使われないため、従業員は情報漏えいの恐れなく生成AIを活用できる。希望者にはChatGPT Plusも会社負担で利用可能にした。
オリコンは、これまでもシステムの自社開発やAI技術を積極的に活用するなど、グループ全体で業務のデジタル化に取り組んできた。生成AIの利用環境を整備したのを機に、グループの各サービスでAI技術を活用することで、データ分析の高度化や生産性の向上、新たなソリューションメニューの開発などにつながることを期待している。