ベネッセホールディングス(ベネッセ)は4月14日、「Azure OpenAI Service」を活用してAIチャットサービス「Benesse GPT」を開発し、運用を開始した。同グループの従業員約1万5000人が利用できるという。
ベネッセは、全社戦略に基づき、2021年から社長直下に「情報システム部門」「人財育成部門」「コンサル部門」が一体となる組織として「Digital Innovation Partners」(DIP)を設置し、全社横断でDXを推進している。また、顧客にとってより良いサービスを開発するため、さまざまな最新技術の検証を行っている。
今回、現場の開発者や企画者が安全な環境でAIチャットサービスを検証する場を整備するため、DIPがBenesse GPTを開発。従業員はイントラネット上において、いつでもセキュアな環境下で同サービスを利用でき、同サービスの業務効率化への活用や商品開発に向けた技術活用の検証ができるとしている。
Benesse GPTのチャット画面
同サービスは、入力した情報を二次利用せず、クローズドな環境で外部に情報を漏えいしないなど、セキュリティ面に考慮した仕様になっているという。同社は今後、AI活用においてさまざまな角度から議論し、サービス自体の検証を重ねながら同サービスを継続的に改善していく予定だ。