ベネッセ、販売管理や新顧客基盤を含む基幹システムをオラクルのクラウドで構築

NO BUDGET

2022-12-13 15:35

 ベネッセコーポレーション(ベネッセ)が販売管理・新顧客基盤を含む基幹システムを「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)上で提供される「Oracle Exadata Database Service」で構築し、稼働を開始した。これを支援した日本オラクルとアシストが発表した。

 ベネッセで今回のクラウド移行は、日本オラクルのコンサルティング部門が設計を支援し、アシストがデータベースの構築を支援した。両社共同で継続な技術面のサポートも行っている。

 Oracle Exadata Database Serviceについてベネッセは、初期コストの小ささと短期間移行に加え、CPU数を大きく削減しても性能を担保できる点を高く評価した。ウェブのフロント系システムを先に「Microsoft Azure」で稼働させ、オンプレミスの「Oracle Exadata」と「Oracle Exadata Cloud@Customer」で構築していた従前の基幹システムの移行先について検討を進めてきた。

 2021年10月に第1段階として、マーケティング分析基盤をOracle Exadata Database Serviceに移行。その後2022年8月に、販売管理・新顧客基盤を含む残りの基幹システムを移行し、AzureとOCIによるマルチクラウド型でシステムを稼働させている。

 同社は、マルチクラウドとしたことで、Oracle Exadata Database Serviceの高い処理性能、可用性、堅牢性を享受しつつ、ITサービス全体のレスポンスを向上させているとする。

 移行から4カ月経過した2022年12月時点で新しい基幹システムは、Oracle Exadata Database Service上で安定的に稼働し、従前のシステムに比べ約60%のCPU削減を図りつつも性能を維持できているという。また、ライセンスのサポート費用を低減できるとする「Oracle Support Rewards」を活用し、コストを最適化しているという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]