リコーは、企業独自のAIモデルを簡単に作成し、学習推論できるノーコード開発ツールを新たに開発し、無償のトライアル提供を開始した。
この開発ツールは、企業が大規模言語モデル(LLM)を業務で活用する際に必要となる企業固有の情報を、特別な知識がなくてもアップロードするだけで、AIに学習させることができる。ユーザーは、固有の用語などを含めた分類情報のサンプルデータを「Excel」で作成し、ツールにアップロードすることで、独自のAIモデルを利用できるようになる。
LLMを実際の業務に適用するためには、企業固有の用語や言い回しなどを学習させ、その企業独自のAIモデルを作成する必要がある。しかし、AIモデルを作成するためのカスタマイズ(チューニング)には専門の知識が必要で、手間と時間がかかり、また、開発を外部委託する際は、データの秘匿性に留意しなくてはならず、AI導入の懸念点の一つとなっている。