Metaは米国時間8月22日、人工知能(AI)を活用する新たな翻訳モデル「SeamlessM4T」を発表した。多様な翻訳機能を一元化したオールインワン型のモデルと呼び、「世界共通の翻訳機を作る探求」に向けた大きな一歩と位置付けている。
提供:James Martin/CNET
SeamlessM4Tは、約100の言語間で、テキストから音声、音声からテキスト、音声から音声、テキストからテキストといった数種の翻訳を実行できる。複数のモデルを使用する他の言語翻訳システムとは異なり、SeamlessM4Tは単一のシステムであり、「エラーと遅延を減らし、翻訳プロセスの効率と品質を高める」とMetaは述べている。
SeamlessM4Tは、MetaのこれまでのAI関連事業を基盤としている。同社は2022年7月、200種類もの言語翻訳が可能なAIモデル「NLLB(No Language Left Behind)-200」をオープンソース化したと発表した。このモデルでは、希少言語や使用頻度の低い言語の翻訳を改善することが強調されている。
2023年6月には、「Facebook」と「Instagram」で表示するコンテンツにAIを活用する方法について、より多くの情報を公開していくと発表した。最近では、さまざまなパーソナリティを持つAIチャットボットを提供する計画だと報じられた。
Metaの従来のAIモデルの多くと同様、SeamlessM4Tは研究者や開発者が同技術をベースにして開発などを行えるよう、研究ライセンスの下で公開されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。