ドイツに拠点を置き、機械翻訳サービス「DeepL翻訳」を提供するDeepLは現地時間11月6日、文書翻訳機能に対するアップデートを発表した。
文書翻訳のファイルオプションとして「Excel」が正式に追加された。現在は「DeepL Pro Advanced」および「DeepL Pro Ultimate」プランにのみ対応しているが、「DeepL API Free」および「DeepL API Pro」プランにもまもなく対応するという。
翻訳対象となるのは、セル内のテキスト、ファイル名、シート名、チャートのタイトル、グラフ。非表示の列、行、シートも翻訳可能。現時点では、ファイルの特定の部分を翻訳から除外することはできない。数式は、翻訳後のファイルには適用されず、計算結果のみが表示される。ファイルに含まれるメモは、現時点では翻訳されず、元のメモが翻訳後のファイルに表示される。画像に埋め込まれたテキストも翻訳されない。元の画像が翻訳後のファイルに表示される。
PDFの翻訳後、編集可能なdocxファイルのダウンロードがAdvancedとUltimateプランで可能になった。ファイル形式をdocxとした理由について、カスタマイズできる範囲が広く、レイアウトの点でもより詳細に翻訳内容を管理できるためとDeepL。PDF翻訳後のファイルにdocxまたはpdfファイルのいずれかを選択できるので、チームのニーズに合わせて活用できるとする。
翻訳できるpdf、docx、pptxファイルのサイズがAdvanced、Ultimate、そしてAPI Proプランでそれぞれ拡大した。Advancedでは、pdfファイルが10MBから20MBに拡大。Ultimateでは、pdfファイルが10MBから30MBに、docxファイルが20MBから30MBに、pptxファイルが20MBから30MBに拡大。API Proでは、pdfファイルが10MBから30MBへ、docxファイルが20MBから30MBへ、pptxファイルが20MBから30MBに拡大された。