博報堂テクノロジーズは、検索連動型広告の広告文を自動生成して広告配信効果を予測するソリューション「H-AI SEARCH」を活用し、「Yahoo!ディスプレイ広告」(YDA)向けの広告文を提供開始した。
H-AI SEARCHはこれまで手掛けてきた広告文に加え、世の中にある広告文を数千万規模でAIに学習させるとともに、広告の対象となる商品の情報を組み合わせることができる。これにより、限られた文字数の中でより効果が高いと考えられる広告文をAIが提案する。同ソリューションはこれまでリスティング広告(検索連動型広告)に対応していたが、今回機能を拡張させてYDAにも対応し、ターゲットや掲載面を考慮した適切な広告文の生成が可能となったという。
H-AI SEARCHの機能は、博報堂DYグループの大規模言語モデル(LLM)と「ChatGPT」のAPIを活用している。顕在層と潜在層の両方に向けた広告文生成が実行可能で、情緒的な表現も取り入れられるという。効果予測モデルとの連携により、PDCAサイクルを迅速に回すことも可能。
H-AI SEARCHは従来リスティング広告に特化しており、特定のキーワードに最適化された広告文生成とその効果予測で高い効果を発揮してきたという。しかし、広告主やマーケターからは、ニュースのフィード面などキーワードに依存しない面を持つ媒体にも配信を拡大してほしいという要望が高まっていた。今後は対応する媒体の種類を拡大するとともに、広告文自動生成・効果予測技術のさらなる研究開発を進める。