博報堂DYホールディングスは、広告成果支援プロダクト「H-AI TD GENERATOR」の提供を開始した。
同ツールは、同社のグループ横断型の研究開発組織「Creative technology lab beat」(beat)の第5弾プロダクトとして提供するもので、ソウルドアウトが開発した。広告文を自動生成する人工知能(AI)を用いて作成・改善のプロセスを自動化し、任意のLP(ランディングページ)と、検索キーワードや訴求内容を反映した広告文を大量に生成する。ウェブ広告の広告文をキーワードごとに大量に生成することにより、成果につながる高品質な広告を顧客に対して迅速に納品するという。
広告文新規生成の管理画面
同ツールの広告分新規生成の画面からLPのURLと打ち出したいキーワードを入力し、見出し文/説明文をチェックボックスから選択することでLPの内容とキーワードを反映した広告文を生成・管理できる。また、広告文の訴求軸をプリセットから選択することで、ユーザーのニーズや商材、キャンペーンに対して適した広告文を作成できる。
先行実証運用のアカウントにおいて、ツール導入前と比較して、顧客獲得単価(Cost Per Action:CPA)は約4分の1、顧客転換率(Conversion Rate:CVR)は約2倍という結果もでているという。この結果は同ツールによる、人力では思いつかなかった新たな訴求軸の発掘、素早い広告改善の実現が成果改善の主な要因と考えられる。
今後beatでは、H-AI TD GENERATORの機能開発やLPに対する最適な予測精度の向上を目指して改良を進めていく。また、AI技術などのテクノロジー活用により「審美」の量的・質的効果を追求する基礎研究や応用研究を産学連携で推進し、研究成果に基づくプロトタイプの開発や、それを活用したクリエイティブ制作における新しいワークスタイルの研究・開発を進めるとしている。