Adobeは米国時間12月12日、新たなデザインシステム「Adobe Spectrum 2」を発表した。Adobeのプレスリリースによると、これは極めて大きなアップグレードで、アイコンのデザインからタイポグラフィー、カラー、ブランド、イラストなどを含むあらゆるデザイン要素が刷新されているという。
提供:Adobe
今回のデザイン刷新の目的は、ユーザー層の拡大に対応することにある。10年以上前、同社製品のターゲットユーザーはビジネスプロフェッショナルであり、そのデザインはより「真面目」な感覚を抱かせるものとなっていた。
しかし今日では、「Adobe Creative Cloud」は子どもからクリエイター、ビジネスプロフェッショナルに至るまでの幅広いユーザーに使われている。このため今回のデザインアップグレードの目的は、同プラットフォームをよりアプローチしやすく、より表現力の高いものにするとともに、よりインクルーシブかつよりアクセシブルなものにし、あらゆるプラットフォーム上で「アットホーム」に感じられるようにするというものだ。
同社製品の特徴である、グレーを基調にした落ち着いた色彩は近いうちに過去のものとなり、より親しみやすく、より目立ち、よりアプローチしやすいデザインになる。
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Spectrum 2の開発チームは、「Adobe Express」チームと協力し、核となるコンポーネントの見直しから手を付けた。Adobe Expressは、より軽く、より目立ち、より丸みを帯びた見た目となっており、より明るい色とより太いストロークを有し、よりフレンドリーなアイコンや文字が用意されている。こういったデザインへの変更は今後、Spectrum 2の一環として同社のさまざまな製品で見かけることになる。
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また、Adobeは視覚障害者が同社のツールにより容易にアクセスできるよう、ダイナミックなコントラスト/明るさと、さまざまな色覚障害者に配慮したより見やすい色、特定の視覚要素を優先するアテンションヒエラルキーを追加した。
Spectrum 2では、その見た目をプラットフォームになじんだより「アットホーム」なものにするために、「macOS」や「Windows」「iOS」「Android」、ウェブなどのプラットフォームごとにその外観が変えられている。
Spectrum 2の目標は、使用されるプラットフォームやデバイス上でAdobeのツールが、メディアごとの微妙な違いこそあれ、「アットホーム」に感じられるようにすることだ。
このため例えば、Androidスマートフォン上での「Adobe Lightroom」のエクスペリエンスは、「MacBook」上のそれとは異なったものになる。しかし、いずれのバージョンでもLightroomの操作感が維持される。
Spectrum 2のロールアウトは2024年になる見込みであり、まずAdobeのウェブ製品から開始されるという。そのエクスペリエンスがどのようなものになるのかは、Spectrum 2のウェブサイトで確認できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。