freee、個人事業主向けに「LINEでfreee会計」提供--LINE上で収支の確認などを可能に

河部恭紀 (編集部)

2024-01-16 14:42

 フリー(freee)は1月16日、個人向け「freee会計」において、「LINEアプリ」と連携することでfreee会計の主な機能の一部がLINE上で利用できる「LINEでfreee会計」を提供開始した。

 多様で柔軟な働き方が広まり、副業として個人で事業を行う人も増える中で、「より手軽に、時間をかけずに経理作業を行いたい」というニーズが高まっているとfreeeは述べる。同社が個人事業主を対象に行ったインタビューでも、「わざわざ会計の専用アプリを開くのは面倒」「もっと手軽に経理業務や収支の確認などを行いたい」などの声が挙がっているという。

 LINEでfreee会計は、「freee公式/確定申告」のLINEアカウントを友だち登録した後、LINEトークルーム内でfreee会計と連携することで利用できる。これにより、個人事業主のユーザーは、ブラウザーやfreee会計アプリを開くことなく、普段使っているLINE上で、日々の経理業務や収支の確認を手軽に行うことが可能になる。

 「収支レポート確認」機能は、年度単位での収支とその内訳といった事業の会計状況をLINE上で確認可能にする。

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(左)メニューから「収支レポート」を選択することで収支状況が確認できる。(右)収入および支出の内訳もLINE上で確認できる
出典:freee

 「レシート保存&取引登録」機能では、レシートの画像、領収書や請求書のPDFをLINEのトーク画面にアップロードすると、freee会計上に同期され、電子保存が完了する。アップロードしたレシートなどの取引登録(勘定科目などの登録)もLINE上で完結できる。

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(左)レシートの画像をトーク画面に送るとfreee会計にアップロードされる。(右)アップロード後、トーク画面で勘定科目などを入力すると取引登録が完了する
出典:freee

 また、AIコメントも補足機能として用意されている。収支レポートの画面で、「AIコメントを聞いてみる」を選択すると、AIコメントが表示される。一人で経理作業を行うことが多い個人事業主に対し、参考になるようなコメントが返されるので、ちょっとしたヒントが必要な時に利用できる。同機能はベータ版のため、ユーザーからのフィードバックなどを収集し、コメントの精度が改善される予定だという。

AIコメント機能のベータ版が利用できる
AIコメント機能のベータ版が利用できる
出典:freee

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