GVA TECHは1月19日、法務案件を一元管理する「GVA manage」において、過去の法律相談履歴から自動でQAデータベースを作成し、チャットボットで回答を呼び出せる機能をリリースした。
同機能では、「ChatGPT API」との連携が活用されている。GVA TECHは、生成AI・大規模言語モデルについて同社の研究開発チームが研究を重ねており、今回の機能実装は、そのプロジェクトの第一弾だと述べる。
企業の法務担当者は、さまざまな部署から法律相談を受けるが、類似の相談や他の法務担当者が回答した相談があるものの、それらを活用できないでいるという。そのため、これら案件への対応は、法務担当者の工数を圧迫し、課題となっているとGVA TECHはいう。
法律相談QAデータベースの利用において、GVA manage上のAI法務チャットボットに自然言語を使って質問すると、類似の質問と回答を呼び出すことができる。質問と回答は「ChatGPT」により要約されるため、内容の把握が容易になる。「Azure OpenAI Service」を利用するため、GVA manageに蓄積された法律相談の内容は、ChatGPTの学習に使用されることはないという。
これにより、法律相談に対応する工数を削減し、業務効率化を実現するだけでなく、法務部内で質問と回答を容易に共有することが可能になると同社は説明する。