横浜農業協同組合(JA横浜)と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は6月4日、Aitomaticの目的特化型生成AIサービスを活用し、事務手続きの効率化に向けた実証実験を開始すると発表した。
実証では、事務手続きや関連マニュアルが多い貯金や取引時確認などの信用事業を対象に、生成AIを活用したチャットボットを導入する。JA横浜内での質問に対し、ベテラン職員のように回答できるチャットボットの開発を想定している。
Aitomaticが提供する生成AIは、曖昧な問い合わせに対しても文脈や状況を理解し、適切な回答を導き出すという。また、関連する事務手続きを推論し、質問の意図を確認した上で想定される質問候補を提示する。今回、貯金やネットバンキングなど、特定領域ごとに生成AIを分散開発することで、回答精度のチューニングやメンテナンスを容易にした。
実証実験のイメージ
実証では、曖昧な問い合わせから正しいマニュアルにたどり着けないケースを想定し、質問を繰り返すことで質問の目的を明確化し、チャットボットの回答精度を高めていく。職員が実際に利用し、フィードバックとチューニングを繰り返しながら精度の検証と改善を行う。
さらに、CTCひなりが提供する「データプレパレーションサービス」を活用し、マニュアル内の複雑な図や表に文字情報を付与してデータ化することで、チャットボットの回答精度をさらに向上させている。