埼玉県は、Exa Enterprise AIが提供する生成AIサービス「exaBase 生成AI for 自治体」とAI開発環境「exaBase Studio」を全職員に導入した。エクサウィザーズが発表した。
同県は7月にexaBase 生成AI for 自治体を全職員に提供し、11月にexaBase Studioを導入している。その後、独自のユースケース創出を進めている。エクサウィザーズによると、埼玉県はexaBase 生成AIとexaBase Studioを連携させて活用する初の自治体になるという。
同県は、exaBase 生成AI for 自治体の高度なセキュリティ機能や使いやすさを高く評価している。また、exaBase Studioにより既存のシステムやデータをつなげることができる点も採用のポイントになった。今回の導入で同県は、文書作成や要約、事業のアイディア出しなどに活用し、業務プロセスの改善を進める予定だという。
ExaWizards AI サービス群
AIによる生産性向上の3つのステップ
exaBase 生成AI for 自治体は、セキュリティおよびコンプライアンスへの対応として、データ処理を国内で完結させることができ、行政専用ネットワーク「LGWAN」に対応している。さらに禁止ワード登録、機密情報ブロック機能、ログ蓄積/レポート機能などで情報の漏えいを防止する。
業務支援としては、規程や資料とのデータ連携による高精度な回答生成が可能で、自治体用を含む約70のプロンプトテンプレートを搭載している。また独自プロンプトも登録でき、生産性向上効果の可視化も可能だ。なお生成AIモデルは、「GPT-4o」「Gemini」「Claude3」など、用途に応じたモデル選択ができる。
exaBase Studioは、社内外のAIモデル、サービス、データを組み合わせてAIソフトウェアを構築できる開発環境を提供する。直感的なユーザーインターフェース(UI)で、エンジニア以外のスタッフも参加できるオープンな設計・開発が可能となる。開発手順を半自動化することでアジャイル型の開発も支援できる。