商業施設やオフィスの設計、施行を手掛ける船場は、NECソリューションイノベータが提供する建設業向けの基幹システム「EXPLANNER/C」とクラウド型の営業支援(SFA)、顧客管理(CRM)システム「Salesforce」の自動データ連携システムを構築。物件管理業務において、2019年に比べ、年間3473時間の作業時間削減に結びついたという。
運用の流れ
船場では2022年に「DX戦略2024」を策定し、生産性向上を目的とした業務プロセスの改善に着手。その中で、使用しているEXPLANNER/Cのデータ活用における課題解決に取り組んだ。EXPLANNER/Cは、案件ごとの詳細管理に優れる一方、案件情報を一括表示するには、「Excel」への出力が必要な場合が多く、情報抽出に手間と時間が大幅にかかっていたとのこと。加えて、操作性と見やすさにも課題があり、事業部門からのニーズにも、標準機能では応えきれていなかったという。
今回の自動データ連携では、Salesforceの柔軟なカスタマイズ性を生かし、EXPLANNER/Cの情報をSalesforceに集約する独自のシステムを構築。時間がかかっていた一括表示の手間が大幅に削減されたことに加え、事業部門のニーズに対応した機能の追加が可能となり、大幅に作業効率が向上するなど、さまざまな場面で成果が表れているという。
中でも、手作業で作成していた、部門ごとの目標達成率や実績金額、案件ごとのスケジュール表といった会議資料を、Salesforce上で自動表示する機能を追加したことで、資料作成にかかる作業時間が削減できたとしている。