マイクロソフト、新サービス「Microsoft 365 Copilot Chat」発表--従量課金のエージェント機能など

Sabrina Ortiz (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-01-16 09:22

 「Microsoft 365」アプリは、長年にわたり多くのビジネスパーソンの日常業務の中心となってきた。そのため、同社がAIアシスタント「Copilot」を開発した際、Microsoft 365全体に統合するのは自然な流れであり、現在ではさらに便利なツールとなっている。

 Microsoftは米国時間1月15日、これまでの「Microsoft 365 Copilot」の無料チャット機能をベースに、反復的な作業を自動化できる従量課金のエージェント機能を追加した「Microsoft 365 Copilot Chat」を発表した。

 Copilot Chatを使えば、商用顧客はMicrosoft 365アプリ全体のコンテンツについて、引き続きCopilotとチャットできる。例えば、「GPT-4o」を活用して、メールスレッドの簡単な要約を取得したり、「Outlook」カレンダーで会議準備の支援を依頼したりすることが可能だ。しかし、今回の追加機能により、エージェントの作成、検索、ピン留めができるようになった。


 エージェントは、ほとんど指示を必要とせずに反復的な作業を代行してくれるAIアシスタントだ。Copilotのエージェント機能は、業務データとウェブの両方を扱うことができ、自然言語を使って「Copilot Agent Builder」と「Copilot Studio」でプログラミングできる。これらのツールはCopilot Chatから直接アクセス可能だ。

 Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSatya Nadella氏は「エージェントはしばしば不可解なものと考えられているが、私は『Excel』スプレッドシートを作成するようなものだと思っている」といい、「エージェントの構築はそれほど簡単であるべきだ」と述べる。

 エージェントの用途としては、顧客サービス担当者が会議の前に顧客関係管理(CRM)エージェントを使用して顧客アカウントの詳細情報を取得したり、フィールドサービス担当者が「SharePoint」に保存された手順書にアクセスしたりすることが挙げられている。

 エージェント利用の追加料金は、従量課金制となっている。組織で使用するメッセージの総量によって料金が決まり、メッセージの使用量はエージェントの複雑さや特定の機能の使用状況によって異なる。IT管理者が、組織全体でのエージェントの作成や展開などを管理できるようになっている。

提供:Microsoft
提供:Microsoft

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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