伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)はヨドコウ桜スタジアムと共同で、エッジAIカメラを活用した実証実験を開始する。
スタジアムの入場ゲートにIdeinのエッジAIカメラ「ai cast」を設置し、来場者数と属性情報をリアルタイムに収集・分析する。これにより、運営課題の可視化と改善を進め、新たな顧客体験につながる施策を検討する。

エッジAIカメラを用いた実証実験イメージ
ヨドコウ桜スタジアムは、年間32万人以上が来場する駅近のスタジアム施設。リニューアルオープンから5年目を迎え、新たな顧客体験(CX)の創出を検討している。
実証を通じて、来場者の傾向把握とマーケティング施策の検証により、物販品やフードの品ぞろえを検討していく。サイネージ広告の効果測定と改善も進める。このほか混雑や危険状況の把握を進めることで、来場者のケアに関する運営スタッフの業務効率化や顧客満足度の向上を図る。
ai castは、デバイス内でリアルタイムにAIデータ処理を行える。高精度な顔認証と動線推定が可能で、プライバシーに配慮したデータ収集ができる。
CTCはエッジAIカメラを活用したシステム構築の実績を生かし、実証においてもニーズに応じた環境構築と運用支援や専門チームによるデータ利活用・開発の支援で、ヨドコウ桜スタジアムのDX推進をサポートする。