人工知能(AI)の概念は気に入っているものの、大規模言語モデル(LLM)の訓練のために、自分のコンテンツやデータが第三者によってアクセスされることは気に入らない、という人もいるのではないだろうか。筆者は、自分の書いた小説にアクセスできる可能性のあるAIインスタンスを避けるようにしている。小説執筆のために「Googleドライブ」を使うのを止めたり、AIが組み込まれたワードプロセッサーの使用を控えたりしているのは、そのためだ。
テクノロジーに対して筆者と同じような立場を取っている(それでも、AIツールは使いたい)人のために、本記事では「Ollama」を紹介する。
Ollamaは、ローカルマシンにインストールして、そこからLLMを使用するためのツールだ。この方法なら、自分のコンテンツやクエリー、情報をほかの目的で誰かに使用されることを心配しなくても済む。
難しそうな印象を受けた人もいるかもしれない。だが、それは事実と異なる。実際には、読者の皆さんが思っているよりも簡単だ。
最初に言っておきたいことがある。Ollamaを導入することで、最終的に手に入るのは、コマンドラインからアクセスするAIだ。GUIをインストールすることも可能だが、ウェブベースである。ほかのほとんどのGUIは、インストールが非常に難しいか、あるいは信頼できないかのどちらかだ。ただし、心配は無用である。チャットアプリを使用できる人であれば、Ollamaターミナルも問題なく使えるはずだ。
それでは、実際にインストールしてみよう。
Ollamaを「macOS」デバイスにインストールする方法
必要なもの:OllamaをMacにインストールするには、「macOS Big Sur」以降を搭載したAppleデバイスが必要だ。それ以外のものは不要である。
1. インストーラーファイルをダウンロードする
最初に、デフォルトのウェブブラウザーを開いて、macOS向けのOllamaインストーラーをダウンロードする。
2. インストーラーを実行する
インストーラーがダウンロードされたら、そのファイルをダブルクリックし、プロンプトが表示されたら、「Open」(開く)をクリックする。Ollamaは「アプリケーション」ディレクトリーから実行すると最も効果的に動作するというメッセージが表示される。そのポップアップで、「Move to Applications」(「アプリケーション」に移動)をクリックし、インストールウィザードが開くまで待つ。
3. Ollamaをインストールする
ウィザードの最初のページで「Next」(次へ)をクリックした後、「Install」(インストール)をクリックする。ユーザーパスワードの入力を求められるので、パスワードを入力して、「OK」をクリックする。インストールが完了したら、「Finish」(完了)をクリックして、ウィザードを閉じる。
これで、Ollamaのインストールは完了だ。

提供:Jack Wallen/ZDNET