Hadoopには、「業務効率向上」「新たな知見の獲得」への活用を期待
大規模データの並列分散処理を支えるソフトウェアフレームワークであり、現在のビッグデータの潮流を創りだした中核的な技術要素とも言えるHadoopに関する質問では、「すでに具体的な取り組みを始めている」(3.9%)、「現在検証中である」(4.1%)、「取り組みを検討している/情報収集している」(12.3%)、「興味はあるが、取り組んでいない」(19.2%)と、Hadoopについて興味を持っているとする回答が40%に迫っている。これは、ビッグデータ活用の技術的要素としてHadoopがある程度認識されてきていることを示している。
一方で、「Hadoopについて聞いたことがあるが、よくわらかない」(19.6%)と、「Hadoopについて聞いたことがない」(33.4%)という回答で過半数を占めており、Hadoop自体がまだ浸透していないという側面も読み取ることができる。
また、何らかの取り組みを始めているという回答の方への質問「Hadoopの利用用途」、全員への質問「Hadoopで今後活用を期待する利用用途」では、いずれも「データマイニング」(73.1%)、「ログ解析」(65.5%)という回答が1位、2位となり、ビッグデータを活用し “新たな知見を獲得する”ことに対するニーズが高いことがわかった。
これらから得られるビジネスメリットについて質問した「Hadoopの導入により、ビジネス上期待するメリットは何ですか?」という問に関しては、「業務効率向上」が1位、「新たな知見の獲得」が2位、「売上・業績の向上」「原価等のコストダウン」「集客・宣伝の効率化」という回答が続く。
これに関連して、「貴社でHadoopを導入したいシステムや、高速化したい処理があれば具体的に教えてください」という記述式の質問には、以下のような回答が寄せられた。
- Webサーバのログ解析(アクセス解析、不正アクセス検出)
- FacebookなどのSNS解析
- 顧客維持活動、解約防止施策/ユーザーの行動分析
- 製造工程における不良原因解析
- 財務関係帳票処理の高速化
- 業務データの大規模バッチ処理/日次、週次の業務処理
- 管理会計のための原価計算、販売実績等の高速化
- 生産管理システムのデータ処理
上記の詳細資料に加え、「Hadoopを活用していく上で想定される課題」「Hadoopのクラウド活用について」なども記載した本調査結果は、こちらのページよりダウンロード可能だ。