オープンソースソフトウェア(以下、OSS)関連プロジェクトやOSSを支援するIT企業らは4月15日、OSSの普及啓蒙団体「OSCJ.net(Open Source Collaboration Joint Network)」の活動を開始した。初年度の運営委員長は、テンアートニ代表取締役社長の喜多伸夫氏。
世界では、Apache Software FoundationやEclipse Foundationなどのコミュニティや非営利・営利団体によるOSS開発基盤の提供や情報受発信が行なわれており、日本にも同様の組織が望まれていた。今後、開発基盤や情報受発信をOSCJ.netが行なうことにより、スムーズな支援体制が築かれることが期待されている。
OSCJ.netは、OSSの普及啓蒙とソフトウェアの技術・産業の発展に貢献することを目的に設立した。「ソフトウェア開発基盤」、「ソフトウェア開発プロジェクト向けサーバハウジング」、「オープンソース関連情報」、「ソフトウェア開発プロジェクト運営支援」などをテーマに掲げる。初年度で10プロジェクト程度を支援する計画である。
OSCJ.netの運営は、運営委員会、事務局、アドバイザリーボード、協力団体が行う。4月15日現在の参画企業は7社で、以下の通り。オライリー・ジャパン、グルージェント、米CollabNet、コンポーネントスクエア、テックスタイル、日本SGI、びぎねっと。OSCJ.netでは今後もアドバイザリーボードや協力団体への参画を広く呼びかけ、グループの活性化を図る。