前門のFirefox、後門の新IE--Operaに生き残りの道はあるのか?

David Berlind(ZDNet.com) 2005年04月18日 22時04分

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 IT業界でダビデとゴリアテの伝説を体現するような戦いがあるとすれば、それはブラウザメーカーのOpera SoftwareがMicrosoftに仕掛けた戦いをおいて他にない。Operaは何年もの間、続けざまに有用な新機能を繰り出してきた。1990年代の後半から2000年代の頭にかけて、Microsoftはブラウザ市場を独占しつづけ、Internet Explorer(IE)はウェブサイト開発者らにMicrosoftオンリーの技術をサポートさせることに成功していた。これらの技術を使ったサイトにIE以外のブラウザ--OperaやApple、Mozilla Foundationのブラウザでアクセスすると、クラッシュしてしまうことも多かった。ダビデが到底勝ち目のないように思える戦いにどうすれば勝てるかを示すために、ノルウェーのオスロにあるこの小さな企業と、そのブラウザを使ううるさ型のユーザーは、Internetの普及がロケットのような勢いで拡大していた当時、Microsoft NetworkがOperaのブラウザではアクセスできないことを問題として取り上げ、Microsoftを屈服させた。しかし、IEにはいまだに互換性の点で問題が残っており、それがOperaのエンドユーザーをいらだたせていると、Operaの連中に尋ねれば、そんな答えが返ってくることだろう。それでも、Opera Softwareは何とか成長を続けている。

 ところが、News.comに先ごろ載った記事によると、Firefoxサイトへのトラフィックが2005年3月には260万人に達し、Microsoftのブラウザ市場におけるシェアは90%を割り込んだという。IEの新バージョンがまもなく登場しようとするいま、Microsoftはこのニュースを聞いて黙ってはいないだろう。ブラウザ分野は突如として下克上の様相を呈するようになったが、ただしどのニュースも取り上げているのはFirefox対IEの戦いだ。その傍らで、Opera Softwareは自社のブラウザを無償で提供しつつ、広告の入らないバージョンを販売して利益を上げている。ブラウザ分野の様相が変化しているなかで、こうしたビジネスモデルを持つOperaは、強力なMicrosoftと破竹の勢いを続けるMozilla Foundationの間で、果たして生き残ることができるのだろうか。

 Opera Software CEOのJon S. von Tetzchnerは、この質問に対して、この10年間に10万回以上も答えてきており、10年前もいまも同じ答え--「生き残れる」と答えていると言う。同社は、特に日本のような米国以外の地域で、携帯端末の人気の波に乗っているだけでなく、通常のブラウザの新版、バージョン8をまもなくリリースするところだ。von Tetzchnerによると、この新バージョンは、Operaブラウザの熱狂的なファンを満足させるだけでなく、最良のブラウザが意味するものは何かという点で、MicrosoftやMozilla、Appleの各ブラウザに対し、さらに高い基準を示すものになるという。

 Operaのバージョン8に搭載される重要な新機能のなかには、アクセスするサイトごとに別のブラウザのふりをするカメレオンのような機能がある。これはどういうことかというと、たとえばOperaに最適化されているサイトでは、そのまま自らがOperaであると宣言する。そして、IEと相性のよいサイトにアクセスした時には、IEのふりができるというものだ。また、Operaの新バージョンではUser JavaScriptという考えも導入される。この機能を使えば、エンドユーザーがお気に入りのウェブサイトにある特定のページの振るまいを変更できるようになる。この種の変更は、一部のInternetサークルで人気を集めているFirefoxのプラグイン、Greasemonkeyでもできなくはない。実際に、InfoWorldのJon Udellのような連中は、JavaScriptで書かれた小さなプログラムを使って、Amazon.comの書籍ページに地元図書館の在庫状況を表示させている。

 私はvon Tetzchnerにインタビューを行ったが(これはMP3ファイルとして公開されている)、そのなかで同氏は以下の点に触れている:

  • ブラウザ分野が激しく変化するなかでOperaが生き残っていける理由
  • WHAT Working Groupへの同社の関与(同グループは、W3Cの動きに対抗して、Microsoft以外のブラウザメーカーが集まって結成した業界団体で、ブラウザの技術的発展や革新を促すための標準推奨に重点を置いている)
  • 北米市場に新たな活動拠点を設け、存在感を高めることの意図
  • ここ1年でほぼ2倍の規模に成長できた理由
  • IE以外のブラウザが、今後もオープンソースをベースにした1つのコードベースに統合されない理由
  • OperaブラウザでMicrosoftのウェブサイトにアクセスするといまだに互換性の問題が生じる理由
  • AJAXをベースにしたアプリケーション(開発)という考えや、そのなかでGoogleの果たす役割、そしてウェブベースのアプリケーションがついに標準になろうとしていること、等々。

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