キヤノン販売(村瀬治男社長)は、カナダのオープンテキスト社製の大規模ユーザー向け文書管理ソフトウェア「Livelinkライブリンク バージョン9.5日本語版」(50ユーザー)を5月下旬から販売開始する。価格(税別)は845万円からで、同製品へのバージョンアップ用にASPモデルも用意している。年間20セットの販売を目指す。
「Livelink」は、ネットワーク上でデータを共有してユーザー同士が共同作業を行える「コラボレーション機能」を統合したエンタープライズ向けコンテンツ管理ソフトウェアで、世界規模で2000万ユーザー以上の導入実績をもつ。
新製品では、管理者がログインできるIPアドレスの制限や個人認証情報の有効期限の設定、ログイン失敗の管理者へのメール通知といったシステムへの不正アクセス防止を高める機能など、企業のコンプライアンス(法令遵守)への取り組みを支援する機能を新たに追加している。
このほかの特徴は、(1)柔軟性の高いストレージマネジメント機能を標準装備、(2)大規模導入時の検索プロセスの大幅な改善と機能の追加、(3)「Livelink」と「Microsoft Office」アプリケーションの密接な連携、(4)XMLにより他のシステムとの連携を可能とするワークフロー、(5)「SAP R/3」との連携を視野に入れた導入が可能─―など。
今後、企業における法的リスクを軽減する記録管理(レコードマネジメント)製品や、企業内のすべてのeメールコンテンツを管理する製品、さらには一般ユーザーのシステムへの不正アクセス防止やワークフローでの電子署名・監査証跡の機能を強化する製品など、企業のコンプライアンス経営をITの側面から支援するオプション製品も順次発売する予定。
同社では、新製品をドキュメントソリューション事業におけるハイエンド文書管理製品として位置付け、全社規模で導入するエンタープライズ向けコンテンツ管理市場向けに拡販を図っていく。