E3ネットワークスは6月16日、PCクライアント管理ツールの新版「VISION64 V.5.2」を発表した。旧版に対し、情報漏えい対策などセキュリティ機能を強化したとする。出荷開始は7月の予定。
VISION64は、フランスCristonが開発したIT資産管理ツール。ネットワーク上のPCに対し、ソフトウェア配信、セキュリティポリシー違反検査、ファイル操作、レジストリ編集などが行える。ネットワークに新たにPCが接続されると、自動的に検出し、起動状態などを確認する。マルチキャスト方式の配信が可能なので、ネットワークに与える負荷を最小限に抑えられるという。分割配信や配信日時の指定など、配信スケジュールを細かく設定できる。
新版では、クライアント操作の記録とUSBデバイスの使用制限により、情報漏えい対策を強化した。WindowsおよびMicrosoft Office製品のパッチ管理/自動適用、クライアントPCの自己修復、パフォーマンス管理、イベントログ管理といった機能も追加した。また、HP OpenView ServiceDeskとの連携が可能で、VISION64で収集した情報をHP OpenView ServiceDeskの構成管理データベース(CMDB)にインポートできるようになった。
同社は、VISION64クライアントを中核にしたクライアントセキュリティソリューションを提案していくことで、今年度中に5億円の売り上げを見込む。