X11を圧縮して低帯域化するプロトコル変換プロキシ--マクニカがC/S型で動作するX端末ソフトを出荷

日川佳三(編集部) 2005年07月22日 16時44分

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 マクニカネットワークスは7月28日、クライアント・サーバ型で動作することによりX11よりも軽い独自プロトコルを使って画面を描画するX端末ソフト「Exceed onDemand 5J」を出荷する。開発会社は加Hummingbird。価格は5ユーザーで34万円(税抜)から。

 Exceed onDemandは、LinuxなどUNIX系OSで標準的に使われるGUIアプリケーション機構であるX-Window Systemを使うための端末ソフトである。UNIX機上で動作するアプリケーション(Xクライアント)を、遠隔地のX端末ソフト(Xサーバ・ソフト)から利用する。X端末ソフトとアプリケーション間はX11と呼ぶプロトコルを用いて通信し、X端末上に画面のグラフィックスを描画する。

 Exceed onDemandの最大の特徴は、X端末機能をクライアント・サーバ型システムとして分離した点である。Exceed onDemandのサーバは、UNIX機から見てX端末に相当、UNIX機との間でX11で通信する。一方、Exceed onDemandのクライアントはWindows上でX端末画面を実現するフロントエンドであり、Exceed onDemandのサーバとの間で、X11を圧縮した独自プロトコル「Thin X Protocol」で通信する。つまり、UNIX機とWindows機の間でのX11のやり取りを中継するプロトコル変換プロキシと言える。

 Exceed onDemandのサーバとクライアント間の通信に使うThin X Protocolは、X11を圧縮したものである。独自プロトコルに必要なネットワーク帯域は「一般的な業務であれば64kビット/秒程度あれば十分」(マクニカネットワークス)である。X11を直接利用する場合と比べ、必要な帯域を「最大で100分の1に減らせる」(同社)。

 ネットワーク帯域を削減する方法には、X11プロトコルの圧縮といった方法の他に、ICAやRDP、Sun Rayなど画面情報端末のアプローチもある。この点についてマクニカネットワークスは、「CADなどのエンジニアリング用途では、X11の描画命令をそのままの形で使えるメリットは大きい」とThin X Protocolの意義を説明する。

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