Sun Microsystemsは現在、「StarOffice」の最新バージョンを9月にリリースしようとしているが、これは当初の予定よりも2カ月遅いリリースとなる。
同社は5月に、「StarOffice 8」のリリースが7月になると述べていた。しかし、同社英国法人のSimon Schouten(デスクトップ製品販売マネージャ)は現地時間12日、StarOffice 8のリリースが9月12日になることを明らかにした。同社は四半期ごとに行う製品発表会で同ソフトウェアを発表するという。
Schoutenによると、SunはJava Desktop System、Tarantella、Sun Rayなど他のデスクトップ商品の新バージョンを同じ日に発表できるように、StarOffice 8のリリース日を変更したという。
ZDNet UKがSunの事情に詳しい複数の情報筋から得た情報によると、同社はStarOffice 8 のCDを6月3日に出荷する予定だったが、後になってこの日程を変更したという。同社はその後、初期のStarOfficeにバグが含まれている可能性があるとして、2度目のベータ版を内部向けにリリースしたと情報筋は述べている。
SunのSchoutenは、リリースの遅れがバグによるものであるとする考えを否定し、この変更は純粋に「マーケティング上の判断」であるとした。
しかし、StarOfficeをベースとするオープンソース製品の「OpenOffice.org」では、バグが原因でリリースが遅れているという。
OpenOffice.orgのJohn McCreeshは12日、 「OpenOffice.org 2.0」の出荷が遅れる理由として、開発者に同ベータ版のバグを修復する時間を与えること、ならびに5月に標準化団体のOASISから承認を得たOpenDocumentとの互換性を完全にするための時間的な猶予を与えることの2つを挙げている。
「(OpenOffice.org 2.0の)ベータ版のダウンロードは100万件を超えた。われわれの元には膨大なフィードバックが寄せられているが、これはさらに修正が必要なことを意味する」(McCreesh)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ