ネクサンティスは9月5日、情報システムを利用するユーザーの役割に応じたアクセス権限を管理するシングルサインオンソフトの新版「AccessMasterバージョン7.0」を発表した。
AccessMasterは、複数のアプリケーションに対するログイン認証手続きを一括するシングルサインオン(SSO)機能を提供するソフトである。クライアント/サーバやメインフレーム、ウェブアプリケーション、telnet、Lotus Notes、Citrix環境など、多くのアプリケーションに適用可能だ。ユーザー認証方法には、パスワード認証やICカード、PKI証明書、生体認証などを利用できる。
新バージョンのAccessMaster7.0では、SSOの中核機能に加えて、所属部署や役職など、ユーザーごとの権限を管理してアプリケーションの利用を制御できるようにした。企業内に散在するユーザー権限情報をAccessMasterで一括管理する運用が可能である。
社員情報を人事部門のLDAPディレクトリやSAP HR(人事管理ソフト)などで管理している場合、AccessMasterは、分散するLDAPデータベース上にある人事情報から最新のデータを参照して「VIR(Virtual Identity Repository)」を構築する。VIRをもとに、人物や部署に対してセキュリティポリシーを設定し、各アプリケーションのユーザーアカウント作成や削除を集約管理する。これによりビジネスの機敏性とセキュリティの向上が図れるほか、PKI認証局の機能によって社内認証局の構築とアイデンティティ管理、アクセスコントロールを一元管理する事も可能だ。
同社では、10月26日から10月28日に開催される「Security Solution 2005」においてAccessMaster7.0を展示、デモンストレーションをする予定である。