カールは、ウェブシステム向けリッチクライアント開発言語の新版「Curl Ver4.0(日本語版)」の販売を9月12日に開始する。旧版に対し、Detached Applet(独立型アプレット)の採用、セキュリティの強化、コンパイラの高速化などを実施した。実行ライセンスの30万円から。統合開発環境(IDE)「Surge Lab IDE(日本語版)」は5万9800円。
Curlは、ウェブシステム開発用のプログラミング言語だ。HTML、JavaScript、グラフィックツール、Java、C++などの機能を統合しており、クライアント側で処理の多くを実行するリッチクライアントを実現できる。
新版ではDetached Appletを採用し、ウェブブラウザがない環境でもCurlアプリケーションの実行が可能となった。その結果、これまでウェブブラウザの仕様によって制御ができなかったウィンドウサイズの変更なども、Curlアプリケーションからコントロールできる。
暗号化機能(3DES、RC2、RC4準拠)により情報漏えいを防止したり、署名付アプレットでダウンロードしたアプリケーションの真正性を確認したりできる。生体認証機能を提供する外部のデバイスやソフトとの連携を実現するため、外部ライブラリ向けAPIも提供する。
また、グラフィックAPIを介し、グラフやチャートの作成が効率よく行えるようになった。コンパイラを高速化しており、アプリケーション構築が従来よりも迅速かつ安定して処理できる。
なお、新版に対応したランタイムを使用すれば、既存のCurlで作成したアプリケーションも無修正でそのまま利用できる。