トレンドマイクロは9月20日、スパムメール遮断サービス「Trend Micro Network Reputation Services」を企業やインターネット接続事業者(ISP)向けに10月31日から提供することを発表した。今後1年間で1億円の販売を目指す。
Network Reputation Servicesは、メールがメールサーバに到達する前に送信元のIPアドレスから、スパムメールを自動的にブロックする。同サービスは、メールサーバにソフトを導入せずに、メールサーバの設定を変更することで利用でき、トレンドマイクロはスパムメールを判断する際のデータベースを更新する。
スパムメールかどうかの判断は、トレンドマイクロが独自に収集したスパムメール発信元のIPアドレスを蓄積しているデータベースを利用して、IPフィルタリング機能をメールサーバに提供する。データベースは、トレンドマイクロの専門調査スタッフが検証し、手入力と目視でチェックし、不正なものであることを確認してから、随時登録・修正していく。
Network Reputation Servicesは「Trend Micro RBL+ Service」と「Trend Micro Network Anti-Spam Service」の2つから構成される。RBL+ Serviceは、メールサーバがメールを受信する前に発信元のIPアドレスとデータベースを照合して、スパムメールをブロックする。
Network Anti-Spam Serviceは、RBL+ Serviceで提供される機能に加えて、ヒューリスティック・複数アルゴリズム技術で、スパムメールを発信するIPアドレスのデータベースを5分ごとに再構築する。これにより、PCに侵入しリモートでPCを操るボット、ボットで乗っ取られたゾンビPCから発信されるスパムメールにも対応できる。
トレンドマイクロでは、参考価格としてRBL+ Serviceがユーザー数50で年間3万5000円、Network Anti-Spam Serviceがユーザー数50で年間6万5000円としている。