NECとNECパーソナルプロダクツは10月24日、同社のパソコン生産工場であるNECパーソナルプロダクツ・米沢事業場において、12月末までにリアルタイム・マネジメントを目指したRFIDの活用を強化すると発表した。
NECはすでに2004年10月から、RFIDシステムを利用し、パソコンの生産性を従来に比べて10%以上向上させるなどの取り組みんでいる。今回の強化ではシステムをさらに高度化するとともに「RFID付電子かんばん」を導入して事業場内の生産ライン部材在庫を半減させる。
一部部材ベンダとネットワーク化し、生産ラインで使用した部材の発注・納入指示をベンダに伝達する手段である「かんばん」をRFID付電子かんばんに変更することで、発注/納入の指示伝達がリアルタイムに実施できる。第1弾として、第1弾としてマニュアルやバックアップCDといった添付品に採用される。これによって部材置き場は従来の約半分の面積になる。
また同社では2006年1月からUHF帯RFIDの本格活用に向けた実証実験に着手する予定だ。実証実験ではゲート式RFIDリーダーを部品の受入場や出荷場などに設置し、パレットに部品や商品を積んだまま一括読み取りを実行して、検品作業の効率化を目指す。