NTTデータ(浜口友一社長)は、RFID、携帯電話、パソコン、各種センサーなどの機器が取得した人やモノの状態の情報(プレゼンス)をサーバーに集約、 統合的に分析し、適切な処理を自動的に実施するプレゼンスサーバーを開発した。
同社が提唱するユビキタス・サービス・プラットフォームのひとつで、情報の変化に気付き、自動的に行動する仕組みであるCAM(コンテクスト・アウェアネス・マネジメント)プラットフォームの技術を応用。ユビキタス・ネットワーク環境に対応した次世代インテリジェントオフィスの中核となるもの。
開発したプレゼンスサーバーは、人やIT機器から得られるプレゼンスの変化を検知・蓄積して整理・分析し、その結果に応じた情報やサービスを提供する。たとえば、各機器から取得したプレゼンスを元に、状況分析ルールエンジンを用いて人やモノの状況を分析し、その分析結果をアプリケーションへ提供、多様な状況に応じた情報やサービスを自動的に展開する。また、プレゼンスサーバーが展開したサービスによって生まれる変化を感知し、それを新たなプレゼンスとしてサーバーにフィードバック。さらに複数のアプリケーションを連携させ、二段階、三段階のサービスを提供できる。
プレゼンスの検知は、各機能を個々にパッケージ化した「外部情報取得モジュール」を利用するため、さまざまな機器に応じた機能(モジュール)を追加するだけで、新たな機器の追加などに対応できる。また、データはXML形式に変換されるので、アプリケーションが必要とする情報の分析・推測が可能。プレゼンスや分析結果から得られた情報に応じてリアルタイムにアプリケーションを起動することもできる。
同社では、2006年度からの提供を目標に、この技術をベースとした製品化を行う予定。