サイボウズ(青野慶久社長)と日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト、小川健夫社長)の2社は、サイボウズのポータル型グループウェア「サイボウズガルーン2」のアドレス帳から情報漏えいを防ぐソフト「秘文AE WebGuard for ガルーン2」を共同で開発、発売した。価格は、1クライアントにつき税込みで4200円。
「サイボウズガルーン2」は、企業内ポータルとしてWebブラウザを使い、社員のスケジュール管理や業務連絡などを管理するソフト。「秘文AE WebGuard for ガルーン2」は、同ソフトに組み込むことで、アドレス帳の情報を端末となるPCへの保存、コピー、印刷などを禁止し、参照のみが可能となる機能を提供する。
「サイボウズガルーン2」では、アドレス帳の管理は、情報へのアクセスに「可能」「不可能」の選択による制御方式を採用していた。しかし、アクセス権限を持つユーザーは自由に情報を利用できる一方、持たないユーザーはまったく使うことができないという問題が生じていた。新ソフトを利用することで、この問題点を解決しつつ、情報漏えいも防止できるようにした。
販売は大塚商会(大塚裕司社長)が06年3月末まで独占的に行う。サイボウズでは、大塚商会が中小企業を中心にソフト販売で高い実績を持つことに着目した。まずは「サイボウズガルーン」を利用する2万2000社をターゲットに売り込む。