日立製作所 情報・通信グループは12月7日、エンタープライズサーバ「AP8000EX」を12月9日から販売開始すると発表した。あわせて、新OS「VOS3/LS」も提供される。
AP8000EXは、メインフレーム製品であるエンタープライズサーバ「AP8000E」の後継機種にあたる。筐体デザインも一新され、幅広いモデルラインアップが提供される。プロセッサ単体処理性能は1.2倍に向上し、1CPU搭載のレギュラータイプと最大8CPU搭載可能なハイエンドタイプが提供される。システム処理量にあわせたCPU性能を提供できるキャパシティリザーブモデルも追加された。
VOS3/LSは遠隔バックアップにおいて同社の大型ディスクアレイサブシステム「SANRISEシリーズ」と連携することで差分データのみのコピーを可能とすることで、運用の効率化を実現している。またFIBARCディレクタをサポートし大規模なストレージ共用を実現する他、内蔵LANアダプタポート数を拡張することでオープンシステムと連携した大規模システムの構築や現行メインフレームのシステム統合を実現する。セキュリティ監査の充実も図られ、オープンデータベース連携を強化したデータベース基盤機能も提供する。
価格は月額価格がAP8000EXが298万2000円から、VOS3/LS−JSS3が97万200円から、VOS3/LS−JSS4が107万1000円からとなっている。いずれも税込みで、出荷時期は2006年4月の予定だ。