MSの「SQL Server 2005」「Visual Studio 2005」がついに正式発売に

Ina Fried (CNET News.com) 2005年11月08日 12時52分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 サンフランシスコ発--Microsoftが米国時間7日、これまで何度も発売が延期されていた同社のデータベースプログラムおよび開発ツールの新バージョンを公開した。

 同社CEO(最高経営責任者)のSteve Ballmerは、当地のMoscone Westコンベンションセンターで開かれたイベントで、「SQL Server 2005」「Visual Studio 2005」を正式に発表するとともに、「BizTalk Server」の新しいベータ版を公開した。

 Ballmerは、これらの新バージョンが大幅な進化を遂げたとしたうえで、「登場が多少遅れた」ことも認めた。たとえばSQL Serverの場合、現行バージョンのリリースからすでに5年が経っている。

 「少なくとも、もう少し早い開発サイクルが望ましい」(Ballmer)

 Microsoftはこれらの標準版に加え、無料で使える「エクスプレス版」のSQL Serverと、49ドルのエクスプレス版Visual Studioも発表した。ちなみに、Oracleは先週、同社データベース製品の機能限定版を用意し、これを無料で公開する計画を明らかにした。

 「われわれは今回の一連のリリースで、どのユーザーにも何らかの新機能を提供することを目標にしている。ウェブ開発者、学生、マニアなど、さまざまな開発者がいることを忘れてはいない」(Ballmer)

 Microsoftは、小規模企業向けとなるSQL Serverの「Workgroup Edition」も発表した。こちらの価格は1プロセッサあたり3899ドルとなっている。

 SQL Serverの「Standard Edition」は、1プロセッサあたり4999ドルから5999ドルへと値上げされたが、「Enterprise Edition」の価格は1プロセッサあたり2万4999ドルに据え置かれている。

 MicrosoftはメインとなるVisual Studio 2005と同時に、プログラマー、テスター、デザイナーらをターゲットにした「Team System」というハイエンド版も投入した。「Visual Studio 2005 Team Suite」は価格が1万939ドルからとなっており、約500〜5000ドルで販売されるサーバソフトウェアコンポーネントと併用される。

 Microsoftは先月後半に、Visual StudioとSQL Serverの両新バージョンの開発が終了したことを明らかにしていた。

 現在ベータテスト中で、来年前半に発売される「BizTalk 2006」は、さまざまアプリケーションをリンクする目的で設計されている。Microsoftは当初、同製品の正式版を来年第1四半期までに出す予定だったが、「確実に出せる日程になるよう」タイミングをずらしたと、ある幹部は説明した。この統合用ソフトウェアは、異なるアプリケーション間でデータ送信を行い、各種のドキュメントフォーマット間の変換作業などを行う。

 Microsoftはこの日、BizTalk 2006向けに、「Oracle eBusiness Suite」や、Peoplesoft、Siebelなどから出ているパッケージアプリケーション用のアダプタが無償で用意されることも明らかにした。

 同社の幹部らによると、BizTalk 2006ではワークフローの自動化関連機能を充実させ、RFIDリーダからのデータの読み込み/処理も実現するという。

 Ballmerは基調講演の一部を割き、これまでUNIXベースのサーバやメインフレームでしかできなかったタスク処理に関するMicrosoftの進展についても語った。

 「今なら、WindowsやMicrosoftのプラットフォームで処理しきれないタスクがないことを納得していただけると思う」(Ballmer)

 同氏はIntel CEOのPaul Otelliniを壇上に招いたが、OtelliniはDell、Hewlett-Packard(HP)、IBM、NEC、日立といったメーカーから発売されるWintelベースの最新ハードウェアを披露した。Otelliniはまた、Visual Studio 2005から直接Intelのコンパイラやツールを利用できる新機能も売り込んだ。

 Ballmerは、SQL Serverに関して、ライバル製品からSQL Serverに乗り換える一部の顧客に5割引きを提案し、MicrosoftがOracleからデータベースの顧客を奪う、という作戦を重ねて強調した。Oracleは、同社がMicrosoftの新しい開発ツールをサポートすることと自社データベースのWindows版を売り込む声明を出した。

 7日には従来のソフトウェア製品に焦点が当てられたが、Ballmerは、先週発表された「Windows Live」や「Office Live」といった拡張サービスへの取り組みにも簡単に触れた。

 「われわれのプラットフォームをクライアント/サーバからウェブへと一気に進化させる必要があることは認識している」(Ballmer)

 Microsoftはさらに、来年後半出荷予定の「Office」の新バージョン(「Office 12」)で、ExcelからSQL Server 2005のデータに直接アクセスする機能も公開した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
ビジネスアプリケーション

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化