CNET News.comが入手した情報によると、Intelは来週、Itaniumプロセッサの新モデルを発表するが、これはシングルコアモデルとしては最後の製品になりそうだ。
Intelの計画に詳しい情報筋の話では、同社は米国時間18日に64ビットチップ「Madison」(開発コード名)の2つのモデルを発表するという。2つのプロセッサはどちらも1.66GHzで動作し、キャッシュの容量はそれぞれ9MBと6MBとなる。また、日立製作所、富士通、Silicon Graphics Inc.(SGI)のようなメインフレームメーカーが同プロセッサを採用すると観られている。
新製品の価格は現時点では明らかになっていない。Intelは現在、400MHzのFSBに対応した同程度のプロセッサについて、大量出荷時の価格を4227ドルに設定している。新製品のFSBは667MHzになる可能性がある。
Intelの関係者は13日、未発表の製品についてはコメントできないとしたものの、次世代Itaniumプロセッサ「Montecito」(開発コード名)に向けた準備の一環として、新型Madisonリリースのための製造パートナーと共同で作業を進めていると述べた。デュアルコアを採用するMontecitoは、2005年末に登場することになっている。
「これらの新製品は、Montecito登場前の最後の性能強化になる可能性が高い」と、半導体調査会社In-Statの主席アナリスト、Kevin Krewellは述べている。同氏によると、デュアルコアプロセッサはシングルコアチップよりも高速なバスを必要とすることから、18日に出る新型Itaniumがより高速なバスを備えることを考え合わせると、それがMontecitoにつながるものになると述べている。
IntelやAdvanced Micro Devices(AMD)、IBMの各社はいづれも、製品ラインを今後数年間でデュアルコアに移行する計画を発表している。1つのシリコン片上に2つのプロセッサエンジンが搭載されるデュアルコアプロセッサは、チップメーカーがシングルコア製品の設計で直面している発熱や性能といった問題の一部を解決すると見られている。
情報筋によると、Itaniumの新製品発表に呼応する形で、日立製作所は新型Itaniumプロセッサを搭載した次世代サーバを発表するという。同社は、3月に開催されたIntel Developer Forum(IDF)で同サーバのデモストレーションを行っていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ