EMCジャパンは12月19日、ストレージ製品を対象とするデータ消去サービス「EMC認定データ消去サービス」の提供を開始した。ハイエンド向けストレージ「Symmetrix」とミッドティア向けストレージ「CLARiX」において、筐体全体のデータ消去を実施する「筐体データ消去サービス」と、装置から取り外したハードディスク単体のデータを消す「ディスク保持およびデータ消去サービス」という2種類のメニューを用意する。
筐体データ消去サービスでは、EMCジャパンのサービス要員が専用ツールや独自ソフトを使用し、ホストとなるコンピュータを接続することなくハードディスクのデータを上書き消去する。可変ビットパターンで上書きするため、データの復旧は事実上不可能という。国内全域でサービスを提供する。
ディスク保持およびデータ消去サービスでは、SymmetrixやCLARiXから取り外したハードディスクを顧客が手元に保持できる。顧客は、データを電磁気的に消去するか、ハードディスク自体を物理的に破壊するかのどちらかを選べる。主に、東京および近隣県(神奈川、千葉、埼玉)でサービスを展開する。
データ消去サービスについて、EMCジャパンは「情報を安全かつ確実に保護し、コンプライアンスの達成と、情報漏えいなどのリスク緩和を支援するもので、情報ライフサイクルを完結させる上で必要不可欠」と説明する。いずれのメニューも証明書を発行し、データ消去の認定を実施する。