BusinessObjectsは1月30日、米国ジョージア州立裁判所管理局(AOC)がBusinessObjectsのBIプラットフォーム「BusinessObjects XI」の導入を完了し、システムの標準化を完了したことを発表した。
AOCは、ジョージア州にある1000以上の裁判所を管理している。BusinessObjects XIは、司法人事や交通違反カードの収集、訴訟案件の管理データの割り当てなど、さまざまデータの追跡やレポーティングに使用されることになる。
AOCのIT部門は、裁判所の多様なデータをポータル化する計画を進めている。判事同士やジョージア州の司法、立法、行政の各機関がコラボレーティブに業務を行えるようにすることが狙いだ。これは、米国国土安全保障省の推進事項に従ったもので、全米や州の行政機関もまた、このポータルへのアクセスやデータ利用が可能になる。
またAOCは、ジョージア州の全裁判所に無償で提供されている訴訟案件管理システム「SUSTAIN」のデータをレポート化するためBusinessObjectsの「Crystal Reports XI」も導入した。
Crystal Reportsは、各訴訟案件に関する、当事者の氏名や住所、捜査令状、指名手配、担当判事、担当弁護士、執行猶予、罰金、および処理などの情報をレポート化する。訴訟が解決すると、その履歴を情報として地方、州、国の適切な組織に自動的に報告する。
AOCは、このようなデータをすべての判事が参照できるよう、中央ポータルへ自動的に収集されるような仕組みを実現することを視野に入れている。