Sun、Javaベースの無線センサ開発キットを発表

文:Martin LaMonica(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)

2006-03-07 18:06

 Sun Microsystemsは米国時間3月6日、研究者、大学生、そして趣味でプログラミングを楽しむプログラマーを対象にしたJavaベースの無線センサ開発キットの詳細を発表した。

 「Project Sun Small Programmable Object Technology(Sun SPOT)」と呼ばれるキットは、3種類のデバイスとJava開発ツールで構成される。各デバイスは、データ転送用の無線インターフェースである「ARM9」チップを搭載したプロセッサボードを含んでいる。

 デバイスの1つは、光と温度を感知する2つのセンサと通信可能なベースステーションである。3つのデバイスはいずれも電池で駆動し、手のひらにおさまる大きさだ。

 Sun SPOTは、Sunの開発研究室から生まれたものだ。Sunは同キットを発表することで、無線センサを使用するJavaベースのアプリケーションの開発を促進したいと考えている。

 「コンピューティングはもはやデスクトップやノートPC、携帯電話に限られたものではなくなった。今やコンピューティングは、センサが中心的役割を果たすパーベイシブコンピューティングを展望するものとなっている」とSunでコミュニケーション、メディア、およびエンタテインメント担当のシニアバイスプレジデントを務めるGlenn Edens氏は声明のなかで述べた。

 Sunによると、アプリケーションは、組み込みOSを必要とせずにサンプルデバイス上で動作するという。

 Sunは、5月にSun SPOTキットを499ドルで発売したいと考えている。同キットは、SunのNetBeansオープンソースJava開発ツールも含んでいる。

 Sun SPOTは、Sunと教育界との関係強化を図る目的においてニューヨークで開催された同社主催の教育会議で発表された。

写真提供:Sun Microsystems

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]