アークンは3月17日、総合マルウェア対策ソフト「AntiMalware」にファイル交換ソフトのWinnyを検知、処理するシグネチャをデータベースに追加し、4月初旬より提供を開始すると発表した。
AntiMalwareは、ウイルス、ワーム、スパイウェア、トロイの木馬、ハッキングツールなどすべての不正プログラムをカバーする、専用クライアント管理コンソール付きの法人向け総合マルウェア対策ソフト。使用者や目的によっては正規にも不正にも利用できるキーロガーやネットワーク管理ツールなどの、いわゆるグレーウェアやリスクウェアにも対応しているのが特徴だ。一方で、運用性を損なわないよう、隔離処理した検知プログラムを確実に復旧する機能や、検知対象である特定のプログラムを簡単に検知対象外の設定にする機能も持つ。
今回、Winnyを悪用したウイルスやワームなどへの対応に加え、Winnyそのものを検知、隔離、削除する機能を追加した。アークンでは「これにより、Winnyに関連した情報漏えいの問題と、Winnyによる著作権侵害の可能性を阻止するための抜本的対策が可能になった」としている。