IBM、侵入防止ツールを発表--セキュリティサービスの拡充目指す

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)

2006-03-28 15:15

 IBMは米国時間3月27日、セキュリティサービスの拡充を目指し、侵入防止技術を正式発表した。

 On Demand Innovation Services(ODIS)の一角を成す新機能は、ITセキュリティ市場のシェア拡大に向けた取り組みの一環として発表されたものだ。IBMは2月に、セキュリティソフトウェア「Identity Manager Express」を発表している。

 IBMの侵入検知ツールは、ワーム攻撃を監視するだけでなく、合法的な行為が誤って不正侵入と分類されてしまうことを防ぐ目的で作られた。このツールには、偽のサーバアクティビティを生成して、攻撃者がこれをスキャンするようにおびき寄せる機能も含まれている。

 同検知ツールは、攻撃をおびき寄せた後、そのワームの正体を明らかにしようとする。いったんワームの正体が分かれば、ツールはその情報を利用して、合法的な行為を攻撃と誤判定してしまうことを防げるようになる。

 IBMの広報担当Steven Tomasco氏は、「これは、ウイルスをおびき寄せる通常のハニーポットとは異なる。このツールは、おびき寄せるだけではなく、それに応答する。これによってワームの正体が明らかになるので、それ以後は誤判定の件数が減る」と述べている。

 その他のODISセキュリティ機能には、生体認証、デジタル権利管理、およびアイデンティティ管理が含まれる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]