NTTドコモは3月28日、ワイヤレスブロードバンドサービスの屋外実証実験に向け、IEEE802.16e方式(WiMAX)の屋外実証実験用無線局の免許を総務省に申請したと発表した。実験は東京都代々木周辺で、約12カ月行われる。
IEEE802.16eは、広帯域移動無線アクセス技術の一つとして注目されている無線LAN規格。本実験において、NTTドコモはNTTグループ各社と協力し、WiMAXの屋外環境での性能評価とともに、2.5GHz帯域において隣接する既存の移動衛星通信システムとの電波干渉評価を行う。
具体的な実験内容は、1)基地局端末間の距離、端末の移動速度(固定的利用を含む)などに応じたスループット特性など無線伝送特性の評価、2)無線パラメータの最適化、エリア構築方法の検証を通じた周波数利用効率の検証、3)移動衛星通信システム(ワイドスターサービス)など既存システムとの干渉評価、4)WiMAXシステム内ハンドオーバーおよびHSDPAなどとの異システム間ハンドオーバーの検証となっている。